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【 ナッツボトル・30種類の木の実の標本 】

「ナッツボトル・30種類の木の実の標本(Ver.3)」の答え合わせページです(全3ページ)。

発見できる難易度を5段階でランク付けしてあります。
関東近辺で公園などで発見できる難易度を簡単なものから1、2、3、4、5としてあります。
お子様やお友達とご一緒に、是非挑戦してみて下さい。
想像以上にたくさんの種類の木の実が発見できますよ。

※植物名や学名などは、可能な限り同定(植物の特定)をしていますが、
これが絶対的に正確とは言えません。
その旨、ご了承のうえで、ご参考にして下さい。

■ Natural Gallery shop
ナッツボトル・30種類の木の実の標本(Ver.3)


セコイア
※ Natural Gallery All rights reserved.
【セコイア】
 
No.11 (難易度:3
 

名称:セコイアスギ
別名/俗称/和名:イチイモドキ、セコイアメスギ、レッドウッド
英語:Coast Redwood  
学名:Sequoia sempervirens
分類:ヒノキ科(スギ科) セコイア属  
産地/分布:北アメリカ西海岸山脈など

セコイア属はセコイアのみで、1属1種の常緑針葉樹。
世界一の樹高を誇り、現存する樹木では樹高で世界TOP10を独占しています。
現在の世界一高い木は、アメリカ合衆国カリフォルニア州のレッドウッド国立公園にあり、ハイペリオン(Hyperion)と名付けられ、なんと高さ115.55mもあるそうです。(2013年時点)。平均的な大きさも、樹高80m、胸高直径5m、樹齢は400年から1300年ほどで、現在知られる最高齢は2200年といわれています。樹皮も、厚さ30センチにおよぶそうです。まさに地球上で最も大きな生物と言えます。

属名は、1821年頃にチェロキー文字を発明したインディアン「シクウォイア」にちなんで命名されました。学名の”sempervirens”、とは「枯れることのない」の意味で、ラテン語の”semper”「常に」と、“virens”「緑の、若々しい」に由来します。常緑という意味でもありますが、樹齢を見てもわかるセコイアの生命力を表すような学名となっています。

樹皮と木質部はタンニンを多く含み、病原菌や白蟻の侵入を拒みます。
また、その赤みの強い色からレッドウッドとも呼ばれ、インディアンの作るトーテムポールの原材料としても有名です。日本では、似た名前のメタセコイアが多く植栽されているのにくらべ、セコイアはなかなか見ることはできませんが、大きな公園や植物園などに植えられています。

球果は、メタセコイアに一見にていますが、もう少しごつごつ、しわしわしていて、よくみると果鱗(かりん)は十字対生ではなく、松かさのように螺旋についています。
素朴な表情のあるこの木の実は、日本ではメタセコイヤよりも珍しい木の実といえるでしょう。


メタセコイア
※ Natural Gallery All rights reserved.
【メタセコイア】
 
No.12 (難易度:2
 

名称:メタセコイア
別名/俗称/和名:アケボノスギ
英語:Metasequoia  
学名:Metasequoia glyptostroboides
分類:スギ科(ヒノキ科) メタセコイア属  
産地/分布:中国南西部原産

中国南西部原産の落葉針葉樹で樹高は生長すると高さ25〜35m、直径1.5mになります。
メタセコイアという学名(属名)は、古生物学者、三木茂氏が、1939年日本で発見した化石をアメリカの巨木「セコイア」に似ていたことから、“メタセコイア”(メタ:ギリシア語由来の「後の・変化した」などの意)と名付け、1941年に学会で発表したものです。

当時は新生代第三紀 (6,500万年前~200万年前)などに栄えたといわれ、すでに絶滅したと思われていましたが、1945年に中国四川省 (現:湖北省利川市) で生きている木が発見されて『生きた化石』と呼ばれるようになり、有名に。日本にも300万年前〜100万年前頃まではたくさん生えていたといわれています。その後、1949年にアメリカの博士から天皇に献呈されたのが日本に入ったメタセコイア第一号で、その翌年、本格的に移入され日本各地に広がりました。

円錐形の樹形が美しいこともあり、公園樹や記念樹などとして多く植栽されています。
春には明るい緑が、秋には赤茶色の紅葉が美しい樹です。よく似た木に、ラクウショウがありますが、葉と枝の付き方で見分けることができます。どちらも線形で羽状のやわらかい葉ですが、よく見ると、メタセコイアが左右対称の対生であるのに対し、ラクウショウは交互に生える互生となっています。

枝先につく球果は角状や卵状の球形で、緑色から熟すと褐色になり、果鱗(かりん)とよばれる部分が開いて種子が落ちます。果鱗は十字型対生という複雑かつ精密な仕組みが特徴的な木の実です。現在では公園や様々な場所に植えられています。リース素材としては定番中の定番となっています。


オニグルミ
※ Natural Gallery All rights reserved.
【オニグルミ】
 
No.13 (難易度:2
 

名称:オニグルミ
別名/俗称:鬼胡桃、和くるみ
英語:Japanese walnut
学名:Juglans mandshurica subsp. Sieboldiana
分類:クルミ科 クルミ属  
原産/分布:北海道,本州,四国,九州など日本各地に分布。

北海道から九州まで日本各地に広く分布する日本固有の落葉高木。湿潤な土地を好み、沢沿いや川岸などに多く自生。果実は、3〜4cm前後の緑色の卵形のものが複数集まって房のようにつきます。9〜10月頃に熟すと落下して、外果皮(果肉のような)の肉質部が腐敗していき、堅果が外に出ます。食べられるのは、その堅果の堅い殻の中にある種子(子葉)という部分。殻はとても堅くなかなか割れない上に、中の種子(子葉)はとても小さいので、食用として一般的に売られているのはペルシャグルミやシナノグルミなどが多いですが、オニグルミの実もコクがあって風味もよく、とても美味しいそうです。

人間以外にこのクルミを好んで食べるのがリスなどで、丈夫な前歯を使って殻を削り、器用に二つに割って中身を食べるそうです。また、冬越しのために取り出した種子を地面に埋めて蓄えておき、後に掘り出して食べる習性があり、その食べ忘れから発芽することがわかっていて、それも分布の拡大に役立っていると言われます。

縄文時代の遺跡からも見つかっているほど、古くから日本人に親しまれてきたオニグルミは、特に秋から冬にかけて日本中の海岸に打ち上げられていて、タイミングが合えば思いの外たくさん見つけることが出来ます。
リース素材のクルミとしては定番で、その大きさや形の個体差(変異)が大きいのも魅力の一つ。ツバキ油などを塗り込むようにして長い年月を経ると、独特の色艶がでます。


ギンナン
※ Natural Gallery All rights reserved.
【ギンナン】
 
No.14 (難易度:1
 

名称:イチョウ、銀杏
別名/俗称/和名:ギンギョウ、公孫樹、白果、鴨脚(中国名)
英語:Ginkgo, Maidenhair Tree 
学名:Ginkgo biloba
分類:イチョウ科 イチョウ属  
産地/分布:中国原産。移植され世界中に分布。

中国原産で、移植され現在では世界中に分布する、1科1属1種の落葉高木。
広葉樹にも針葉樹にも属さない裸子植物の一種。
日本では誰もが知る身近な木ですが、現生の種子植物の中では、ソテツ類とともに最も原始的な性質を残した植物とされています。また、イチョウ科の化石は、古生代後期から新生代第三期まで世界中で多く見つかっており、17属あったとされていますが、その中で、唯一現存しているのが中国に生き残ったこのイチョウです。そのことから、イチョウは『生きた化石』と呼ばれる植物の一つ。日本には、仏教の伝来とともに中国より移入されたといわれます。

秋になると特徴的な扇形の葉が黄色く色づき、その紅葉の美しさと、丈夫で病害虫や剪定に強いという特性から、公園樹のほか街路樹としてたくさん植えられています。2007年の国土交通省の調査によれば、街路樹として57万本のイチョウが植えられており、樹種別では最多本数。

銀杏は食用としてはわりと高級な食材になっています。ただ拾ったばかりの実は、知っての通りとても臭く、特に果肉のような外種皮(がいしゅひ)は直接触ったり皮膚などに触れると、ひどくかぶれるので注意が必要です。ただ、その果肉(外種皮)を剥き、よく水洗いして乾燥させると、銀杏という文字の意味がわかるほどきれいな白色で、陽にあたると銀色に輝いて見えます。尚、ウルシなど植物アレルギーのある方または銀杏(イチョウ)そのものにかぶれ易い方はご注意下さい。


ハナモモ
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【ハナモモ】
 
No.15 (難易度:2
 

名称:ハナモモ(花桃)
別名/俗称/和名:花桃、
英語:Flowering peach trees、Hana peach、Peach tree
学名:Prunus persica
分類:バラ科 サクラ属
産地/分布:中国原産

中国原産の落葉低木。桃の木を花の観賞用に品種改良した園芸種を総称して花桃というそうです。
早春、桜の花よりも少し前頃に、枝いっぱいにたくさんの可憐な花をつけます。花の色は、紅、ピンク、白、紅白咲き分けなどたくさんの品種があり、その多くは江戸時代に生み出されたそうです。庭木や庭園・公園樹などとして広く栽培されています。3月3日のひな祭り、桃の節句に飾られるのも、ハナモモで、矢口桃(ヤグチモモ)という品種のものが多いそうです。
また、中国と同様に日本でも古くから邪気を払う力があると信じられ、一種の霊木として扱われたといいます。ひな祭りに飾られるのも「厄除け」としての意味合いがあるそうです。

果実は、梅によく似た桃よりも小さめの実がたくさんなります。食用には向かないとされていますが、食べられない訳ではなく、庭先などでたくさん採れた実を使って、果実酒やジャムなどを作っている人もいるようです。
ハナモモの種子は、ウメの種子よりも大きく、一般的な桃の種子より若干小さめ。その独特な表面の柄に加え、梅や桃よりも殻が厚く固いので、この実に彫刻をしたり、工芸品の材料として使われます。


センダン
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【センダン】
 
No.16 (難易度:3
 

名称:センダン
別名/俗称/和名:栴檀、オウチ(楝・樗)、アミノキ
英語:Chinaberry
学名:Melia azedarach
分類:センダン科 センダン属  
産地/分布:東アジアや東南アジアの熱帯から亜熱帯にかけて広く分布。
日本では、四国、九州、南西諸島に自生。

生長が早く、樹高5〜15mほどで、大きいものでは20~30mになる落葉高木。
日本では、四国、九州、南西諸島に自生するとされていますが、本州の暖地でも、野生化し自生しているものもあるといわれます。公園・庭園樹や街路樹、神社やお寺などにも植栽されています。

葉は、奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)で交互につく互生で、縁には浅いギザギザがあります。
5〜6月には、1.5〜2cmほどの小さな花がたくさん咲きます。地上からはよく見えませんが、淡い紫色の5枚の花びらの中心に、ひとつの筒状に合着(がっちゃく)した濃い紫色の雄しべがついている、少し変わった独特の花です。別名の「オウチ」は、センダンの古名である「アフチ」から来ているといわれますが、そのアフチの語源となっているのが、この花の色を指した「淡い藤」という言葉だそうです。また、この花の薄紫色のことを「樗色(おうちいろ)」と呼ぶそうです。
秋には、長さ1.5〜2cmほどの楕円形の果実がなり、淡いクリーム色に熟します。葉が落ちても枝先に長く残っているので冬はよく目立ちます。果実は核果(かくか)で、果肉に包まれたこの核とよばれる固い殻の中に種子が入っています。灰白色の核には、縦に5つくらいの稜があり、断面は星形のように見えます。

果実や樹皮などに苦み成分を含み、有害な成分があるとされます。一方で、果肉は生薬名「苦楝子(くれんし)」といい、腹痛などに鎮静剤として服用されるほか、あかぎれやしもやけなどに外用薬として民間療法で利用されてるようです。また、樹皮や根皮を天日乾燥したものは「苦楝皮(くれんぴ)」といい、駆虫薬(虫下し)に用いられました。
また、センダン(栴檀)の数珠は種子ではなく、木材を加工して作られます。
この画像は、果皮を剥いたものです。


カヤ
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【カヤ】
 
No.17 (難易度:2
 

名称:カヤ
別名/俗称/和名:榧、ホンガヤ(本榧)、カエ、カヤノキ(榧の木)
英語:Japanese Torreya、Japanese nutmeg tree
学名:Torreya nucifera
分類:イチイ科 カヤ属
産地/分布:日本の本州(宮城、山形以西)、四国、九州(屋久島まで)と朝鮮半島に分布

日本では、本州(宮城、山形以西)、四国、九州(屋久島まで)の各地に自生する常緑針葉高木。
日本に自生するカヤ属はこの1種のみ。大きいものは高さ20〜30mを超え、幹の周囲も2〜3mほどになりますが、成長は非常に遅く、この大きさになるまでに300〜500年かかるといわれます。ちなみに、日本最大のカヤの木は、福島県にある万正寺の大カヤとされ、樹高16.5m、幹周8.7m、推定樹齢900年で、福島県の天然記念物となっています。

淡黄色をした材木は緻密で、光沢と独特の芳香があります。
カヤ材で作られた碁盤、将棋盤、連珠盤は最高級とされ、特に、宮崎県の「日向榧」と高知県の「大正榧」で作られる盤は有名。また、加工のしやすさと美しさから彫刻用にされたり、水に強く適度な弾力性があることからまな板にもされています。

雌雄異株で、雌花は新枝の葉の付け根に2個つきますが、結実するのは、普通、そのうち片方のみだそうです。また、寿命が長いせいもあるのか、花や実をつけるようになるにはかなりの年月がかかるようです。その実(種子)は、長さ3cm前後の卵形で、黄緑色の仮種皮(かしゅひ)に包まれていて、熟すと紫がかった黒っぽい褐色になります。緑のうちに落ちるものが多いようです。この仮種皮を割ると、材にも共通の清涼感のある独特のカヤの香りが強くします。それをきれいに取り除くと、この商品のカヤの実が出てきます。このカヤの種子の大きさや形は、とても個体差(変異)が大きく、「ヒダリマキガヤ」などいくつかの変種も認められています。

種子は、アク抜きしたり、炒るなどすれば食べられます。山梨県では実を粒のまま飴にねりこんで固めた「かやあめ」という飴があります。また、「榧実(ひじつ)」という名で、漢方薬に使われたり、種子から取れる油は、かつては高級な食用油や灯火用に使われていました。カヤの実は、相撲の土俵の鎮め物(供え物)のひとつでもあります。
塩、昆布、するめ、勝栗(かちぐり)、洗米とともに、土俵の中央に開けられた穴に沈められ、お神酒が注がれて埋められます。名前は、葉や枝を燻して、蚊を追い払う「蚊遣り(かやり)」に使ったことに由来するともいわれ、独特の香りが虫除けになるとも言われています。


ツバキ
※ Natural Gallery All rights reserved.
【ツバキ】
 
No.18 (難易度:1
 

名称:ツバキ
別名/俗称:椿、ヤブツバキ(藪椿)、ヤマツバキ
英語:Camellia、Camellia japonica
学名:Camellia japonica
分類:ツバキ科 ツバキ属  
原産/分布:日本原産で、本州、四国、九州、沖縄に分布。朝鮮半島南部、台湾にも分布

本州、四国、九州、沖縄の暖地に自生する日本原産の常緑高木で、花の少ない冬に咲く馴染み深い花であるツバキ。もともと日本に自生する野生種をヤブツバキといい、それを改良した園芸種を一般にツバキと呼ぶようです。青森県夏泊半島の北端の椿山と秋田県男鹿半島の能登山は、ツバキ自生北限地帯として国の天然記念物に指定されています。古くから日本人に愛され、江戸時代にはすでに多くの品種が生み出されていたそうです。

実は3〜5cmほどの丸い実をつけます。実は緑から赤に色づき、熟すと褐色になって厚い果皮が割れ、3〜5個の種子が落ちます。ツバキの種子は油を大量に含んでいてツバキ油が採取されます。伊豆大島などの特産となっているツバキ油は、最高級の食用油のほか、灯明・薬・整髪用・化粧品などに使用され、重要な油用植物。椿の灰は紫染めの媒染にも使われ、また、日本酒の醸造には木灰が必要でツバキの木灰が最高とされています。ツバキの殻(果皮)はリース素材としては定番で、花の様にも変わった木の実の様にも見える形がよく、黄色から焦茶色の色味もいいです。


スズカケノキ
※ Natural Gallery All rights reserved.
【スズカケノキ】
 
No.19 (難易度:2
 

名称:スズカケノキ
別名/俗称/和名:鈴懸の木、篠懸の木
英語:Oriental Plane、Oriental planetree
学名:Platanus orientalis
分類:スズカケノキ科 スズカケノキ属 
産地/分布:アジア西部、ヨーロッパ南東部、ヒマラヤ原産

プラタナスという名前は、スズカケノキ属に属する植物の総称で、日本ではおもに、スズカケノキ、アメリカスズカケノキ、モミジバスズカケノキの3種が見られます。この商品も、この3種が混ざっているものです(植物名は、代表して「スズカケノキ」を表記しています)。
どの種も、10〜35mにもなる落葉高木で、街路樹や公園樹として世界中で親しまれています。日本には明治時代に移入され、特にモミジバスズカケノキが多く植えられているようですが、この種は、スズカケノキとアメリカスズカケノキの雑種(交配種)といわれています。

プラタナスは、独特の香りがし、樹皮がまだらに剥がれ、迷彩柄のような模様をしています。3種ともよく似ていますが、葉っぱの切れ込みや樹皮の剥がれ方、実の付き方などをよく観察すると見分けられます。
果実は、1つの軸につく果実の数に違いがありますが、どれも黄土色をした直径3〜4cm前後の球形の集合果がぶら下がってつきます。たくさんの痩果(そうか)がぎっしり集まってひとつの球を作っていて、一見、固くしっかりとしていますが、落ちた実が踏まれたりすると、簡単に崩れて、綿毛のような柔らかいふさふさの毛の付いたそう果が溢れ出ます。

日本名のスズカケノキ(篠懸の木)という名は,実の様子が,山伏装束の篠懸(すずかけ)にかける房に似ていることから来ているそうです。また、「鈴懸」という字については、実が鈴に似ているとか、実が鈴なりにつくことから、使われるようになったとも言われます。


ユーカリ
※ Natural Gallery All rights reserved.
【ユーカリ】
 
No.20 (難易度:3
 

名称:ユーカリ(ユーカリは、フトモモ科 ユーカリ属の総称) 
別名/俗称:ガムツリー、ユーカリの木、ユーカリ樹
英語:Gum tree
学名:Eucalyptus
分類:フトモモ科 ユーカリ属
原産/分布:オーストラリア(南東部、南西部、タスマニア島)ニュージーランド、マレーシア、南アフリカなど

ユーカリはフトモモ科 ユーカリ属の総称で、その種類は600種類を超え、変種を含めると1000種になるともいわれ、ここで使用しているユーカリもあえて正確に同定(品種を特定)することはしていません。この日本産のユーカリの葉はコアラが食べるとされる数十種類の中の一種です。

多くは常緑高木で、成長がとても早く、大きいもので高さ約70〜100mにもなります。
樹形は、幹がまっすぐ高く伸びるものから、地面を這うように横に伸びるもの、くねくねと曲がったりねじれたりしているものなど様々。葉の形も細長いものから、丸いものまであり、その実もまた多種多様です。
花のつぼみはガクと花弁がくっついて蓋をしたような形になっており、その蓋の部分が落ちると、白や赤などの鮮やかな花が咲きます。花びらはなく、一本のめしべと、それを囲むたくさんのおしべからできている特徴的な花。そしてその花の受け皿になっているさやの部分がガムナッツとよばれるこのユーカリの実。
オーストラリアでは、ガムツリー(Gum Tree)と呼ばれ、コアラの食料としても有名ですが、コアラが食べるのは数あるユーカリの中で数十種類のみで、しかも新芽しか食べません。日本の動物園のコアラも自分の好みのユーカリしか食べないため、飼育はとても大変なようです。

 

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